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特集「ラブコメは天使のため息」

2022年1月24日

特集「ラブコメは天使のため息2」⑦
ロング・ショット僕と彼女のありえない恋(下)(2020年 コメディ映画)

監督 ジョナサン・レヴィン

出演 シャーリーズ・セロン/セス・ローゲン

シネマ365日 No.3821

ガタガタ言わないで

「協定書から森林を削る」とシャーロットは決めた。フレッドは承知しない。「君の理想と信念は子供の頃から俺の憧れだった。世界のために役立つ人間になる、そのために君は政治家になった。俺が悪いのだよ。下手打ってあんな破廉恥な映像で君が脅されるなんて。でも君は君でいるべきだ」。シャーロットのブレーンである秘書のマギーはもともとフレッドが嫌いだ。センスの悪いジャージーで国務長官の周りをうろつき、イメージをワヤクチャにする。故ダイアナ妃を見よ、メルケル首相、サッチャー元首相、エリザベス女王を見よ、誰1人としてあんな側近がいたか。「長官、フレッドとの関係は選挙戦にダメージが大き過ぎます。すべてを捨てて平気ですか。私はあなたが大統領になることを望んでいるのです。この国の未来を変えるために」「マギー、やめて。フレッドのことであなたの承認は必要ない」▼その一方でシャーロットはフレッドに言う。「有権者が注目するのはあなたの“顔射”よりオカズにされた女の方。リスクは負えない。マギーと話し合った。あなたの履歴を消して何もなかったことに。あなたのイメージアップを図り、しかるべき時に2人の関係を公表する」「いつまでかかる?」「選挙戦の最初の数ヶ月。あるいはもっと」「俺が君にふさわしくなったら公表するというのは、本当の俺と違う俺ってことだね。無理だ。君にふさわしい男にはなりたいが、ウソはつきたくない」。大統領選出馬表明の日が来た。マスコミと有権者が待ち受けている。関係支持者に謝意を述べた後シャーロットは「政治家を夢見ていたかつての少女が今の私を見たらきっと失望するでしょう。少女が描いたのは正直で清廉な私であり巨悪の脅迫に屈する女性ではなかった。だから真実を話します。メディア王と呼ばれるウェンブリーと現職のクソ大統領は、ある映像を公開すると私を脅しました。私の恋人のオナニー姿です。私は彼が好きです。大好きです。彼は私の遊説に同行します。たかがオナニーよ。みんなするでしょ。ガタガタ言わないで。ここはアメリカよ」「俺もするぞ」誰かが声を張り上げ会場は爆笑となった▼場面転換。シャーロットの大統領就任式が行われている。ホワイトハウスには歴代ファーストレディの肖像画が壁を飾る。そこに「大統領夫人」ではなく「大統領主人」が並ぶ事になった。コミック調、アトラクションふうのフレディが描かれている。彼は相変わらずジャージーを着てキャップをかぶり、ヒゲ面で大統領のそばを歩くのだ。「ありえない恋の話」の説得力は主演2人の微妙なケミストリーによる。過去にハリウッドで、ファーストレディはヒロインとなり、副大統領も登場はした。しかしまともに女性大統領就任を取り上げたのは初めてではないか。時流に乗り本作が好評で迎えられたことは、今後の新ジャンルに「女性大統領もの」が拡張していく予感をかもす。

 

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