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特集「怖いものみたさ」

2022年5月11日

特集「怖いもの見たさ4」①
ザ・ライト エクソシストの真実(上)(2011年 事実に基づく映画)

監督 ミカエル・ハフストローム
出演 アンソニー・ホプキンス/コリン・オドナヒュー/ルドガー・ハウアー

シネマ365日 No.3928

証明できないが存在する

特集「怖いもの見たさ4」

神学校で学ぶマイケルは、神の存在を疑っている。成績優秀な彼が信仰を捨てるのを惜しんだ恩師は、カトリックの総本山バチカンで悪魔払いの儀式を教える講座を受講するよう勧める。なぜというと「去年バチカンに50万件以上、悪魔に憑かれた対象者が生じた。記録的だ。1年以内に全米の各司教区にエクソシストを配置しろと命令が出た」よって適切な人材を探している、という。マイケルは渋々ローマに発つ。サン・ピエトロ大聖堂の広い講堂で講義するのはザビエル神父。「エクソシストを呼ぶ前に、教区司教は精神医学的に説明が不可能であると確かめること。司祭自身で対象者に質問し、指導結果を司教に報告すること」。つまり対象者の状態が、医学で説明がつかないことを確認したのち、最後の手段として悪魔払いに臨めというのね▼事実に基づくせいか、込み入った説明があります。「憑依の初期の兆候は目立たないことが多い。引きこもり、無関心、繰り返し起こる手足の痙攣、悪魔に完全に支配されるまで気づかないことも多い」。事例を挙げ「悪霊は悪魔の手下として、軍団で対象者を攻撃する。エクソシストの役目は取り憑いた悪霊の名前の特定だ。彼らは必死で正体を隠そうとする。名前がわかればその霊体を支配し追い払える。精神疾患と憑依は混同しやすい。判断はエクシシストに任される」。責任重大だ。信仰に生涯を捧げる決心のつかないマイケルは「悪魔などいない、よって悪魔払いも茶番」という前提に立っているから、ザビエル神父の講義は素通りに近い。そんな彼に彼はある神父を紹介する。「古い友人だ。彼のやり方は正統ではないが一流のエクソシストだ」と。それがルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)だった▼マイケルはルーカス神父を訪ね対象者に悪魔払いを施す儀式に立ち会った。少女ロザリアは妊娠している。ルーカスは少女に厳しい声で質問し少女の顔が歪むが「悪賢い霊だ。まだ現れんな。ロザリア、口を開けて。気分は? よし、今日は以上だ」。あっさり中止した。肩透かしを食ったマイケルに「解放には数週間、数カ月、数年かかることもある。泥棒は家を荒らす時灯りをつけない。そこにいることを知られないように。悪魔も同じだ」「存在の証拠がないことが、悪魔がいる証拠ですか?」とマイケル。「そうだ。懐疑主義者や無神論者はいつも証拠や確実性を必要としているが、私は無力なただの人間だ。しかし何かが内部から私の胸をかきむしり続ける。神の爪のように。その痛みに耐えられなくなると暗闇を抜け、光の中に出ていける」。意味わかる? わかりませんわ。ただ証明できないけれど存在するというルーカス神父の説には思い当たる気もするので、いざ、エクソシズムに立ち会おう。

 

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