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特集「怖いものみたさ」

2022年5月17日

特集「怖いもの見たさ4」⑦
フッテージデス・スパイラル(2015年 劇場未公開)

監督 キアラン・フォイ
出演 ジェームズ・ランソン/シャニン・ソサモン

シネマ365日 No.3934

子供が自分の家族を殺す

夫の虐待に耐えかね双子の息子、ディランとザックを連れコートニー(シャニン・ソサモン)が身を寄せた空き家は元惨劇のあった家。引っ越してからディランの様子がおかしくなったとザックが母親に教える。ディランは家に居ついた少年少女の幽霊に白羽の矢を立てられ、地下室にある8ミリフィルム(フッテージ=未編集フィルム)を、見せられていた。残虐な殺人現場の内容は子供達に「自分たちの家族を殺させる」というもの。作らせるのはミスター・ブギーことブグールという悪魔だった。彼に操られ子供達は両親や兄弟姉妹を殺し、ブグールは彼らを連れ去った。子供達は失踪したということになった。幽霊を紹介するとリーダー格がマロイ。黒髪の美少年だ。小さなテッドや少女エマ、キャサリンらがいた▼地下室の上映会でディランが見たのは「仲良く魚釣り」ではテッドの家族が逆さ吊りになりワニに食い殺される。「クリスマスの朝」ではエマの両親、姉と弟が雪に埋められ凍死する。「キッチンのリフォーム」は水浸しになった台所の床に座らされた一家が感電死にあう。「教会の礼拝」は5人家族が穀物袋をかぶり、焼けている炭を腹に置き、ネズミに内臓を食い荒らされるという、どれも残虐な殺人行為だった。ある日コートニーのところに副保安官が訪ねてきた。惨殺事件の調査をしており、現場となった教会を調べたいということだった。そこへ居場所を突き止めた夫クリントがパトカーを連れて到着し、息子たちを連れ去ろうとした。副保安官は「裁判所命令を持っているか」と確かめ、ないとわかると追い返した。コートニーは感謝する。副保安官はブグールを調査するストムバーグ博士から呼ばれた。博士は「悪魔は子供を狙う。失踪した子供達は霊界に連れて行かれ、魂を奪われる。犯行の連鎖を調べると、家族がその家にいるときは厄災が起こらず、引っ越し先で生じるので、事件が発覚しにくかった」と告げた▼再びやってきた夫クリントは、無理やりコートニーと息子達を自分の家に連れて行く。それを知った副保安官はクリントの家に急行し、惨劇は引っ越した先、つまりクリントの家で起こると訴えるが彼は耳を貸さず追い返した。その夜、丸く刈り取られたトウモロコシ畑の一画で、コートニー、クリント、ディランが十字架にかけられザックが火を放った。最初に火が燃え移ったクリントが焼け死ぬ。副保安官が急行し、ディックとコートニーを助け、家の中に逃げ込んだ。追いかけてきたザックのカメラをゴルフクラブで叩き壊し「これで映画はもう撮れないぞ」と宣告する。ザックの不手際に怒ったブグールは彼をミイラにした。家は炎上しコートニーとディランは助かった。翌朝、この地を離れようと荷造りしている副保安官のそばで無線が鳴る。「狙いは子供だ」という声に振り向くとブグールの醜い顔があった。エンド。ブグールが触れるものはミイラになりますから、副保安官も殺されたのかも▼怖いシーンの連続ですが、子供達が悪魔に使嗾され自分たちの親や兄弟を殺す、という設定に抵抗があり、どうにも楽しめませんでした。終わり方も救いがあるようなないような(ないと思いますが)、アンハッピーです。悪魔というのは弱いもの、子供や女性を狙うという視点はわかりましたが、最後まで狙われっぱなしで、唯一の味方である副保安官まで消される。現実には親を殺す子供も子供を殺す親もいます。でも甘いかもしれないが、もう少し救いがあってほしかった。楽しめない映画でした。

 

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