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特集「ナンセンスは素敵だ」

2022年6月20日

特集「ナンセンスは素敵だ8」④
ザ・スーサイド・スクワッド(2021年 アクション映画)

監督 ジェームズ・ガン
出演 マーゴット・ロビー/ヴィオラ・デイヴィス/ダニエラ・メルシオール/シルヴェスター・スタローン(声)

シネマ365日 No.3968

荒唐無稽な面白さ

特集「ナンセンスは素敵だ8」

あれよ、あれよ、という間もなくハチャメチャの世界に引き込まれる。デタラメとくだらなさが肌を撫でさするような快感を与える。登場人物は揃って悪人だ。だがこの悪人たちはどこか人間味があり、忘れ物に気がついたみたいに、瞬間的善人になりカッコよく映る。ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)は殺しをためらわぬ非道の女であるが、子供の殺すと発言した男に怒りを覚えるし、仲間を助けることにも身を挺する。最強のスナイパーはネズミ恐怖症。そのネズミを操るのがラットキャッチャー2。特殊な機械を操り何万ものネズミで難攻不落の怪物スターロを襲撃する。ピースメーカーという男は筋骨隆々「平和のためならヒーローも殺す」のだから名前と裏腹の残虐な男なのだ。大型自動拳銃、斧、剣、吹き矢。なんでも来い、の射撃の名手だ。いつも水玉模様の服を着ている大人しい男ポルカドットマン。両腕のスリットから水玉のようなチップを射出する破壊力の持ち主。ラボの研究員である母親によってウイルスを感染させられた恨みから、母親を殺害して収監中だった。そのトラウマから攻撃するときは周囲の人物が母親に見えてしまう。ナナウエ(シルヴェスター・スタローン)。サメと人間のハイブリット。素手で人間を真っ二つに引き裂き、強靭な皮膚はライフル銃の弾丸をも跳ね返す。アマンダ・ウォーラー(ヴィオラ・デイヴィス)。スーサイド・スクワッドを組織しチームに命令を出す司令官。目的遂行のためには手段を選ばない冷酷な女▼彼らの目的は「スターフィッシュ計画」という秘密の実験を行っているナチス時代の研究所、ヨトゥンヘイム塔を破壊すること。アマンダ司令官は減刑と引き換えにチームを死地に行かせたわけ。彼らのプロセスは内部の裏切り者、作戦の漏洩などで侵攻は次々破綻する。ヨトゥンヘイムに隠された異星の怪物スターロが「スターフィッシュ計画」の正体だ。ヒトデみたいな形をした単眼の宇宙怪獣は脇の下から小さな分身を発射し、人間に寄生させてゾンビ化する。アメリカの宇宙飛行士たちが発見、捕獲し、マッドサイエンティスト、シンカーはスターロを侵略の秘密兵器として研究所を指揮してきた。ところがスターフィッシュ計画とは、スターロを利用した非道な人体実験であり、援助しているのはアメリカ政府だというのが真相だった。アマンダの真の目的は政府の介入を記録したデータの抹消である。折しもアメリカに抵抗する地元の反乱軍がヨトゥンヘイムを奪い返そうと爆撃。塔の崩壊によって脱出したスターロは分身をばらまきながら人類に寄生させていく▼チームはアマンダの指示を無視、スターロ退治に市街戦に打って出る。怒ったアマンダはチームの各員に埋め込んだ爆弾を起爆させようとするが、正義感あふれる部下が彼女を殴って気絶させ、起爆は未遂に。しかしスクワッド・チームは水玉模様がスターロに叩き潰されるなど、味方の犠牲も大きく絶望的なピンチだ。ラストキャッチャー2が街中のネズミを集めスターロに襲いかからせた。ネズミたちは皮膚を食い破りスターロの心臓部に達し、心臓(のような機関)をズタズタにした。「スターフィッシュ計画」のデータを交渉材料に、全員の安全をアマンダに保証させたメンバーは無事帰還の途につく…▼ジェームズ・ガン監督のエッジの利いたヴィジュアルとゴアなキャラクターが(ンなバカな)と思わせながら、ウハウハ。崩壊した街の瓦礫の下からいっせい射撃を受けて倒れたサメ男ナナウエが埃まみれになりながらヨタヨタと現れ、スタローンのダミ声を聞いた時は思わず拍手。荒唐無稽な怪作です。

 

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