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特集「アニマルフェスティバル」

2014年2月13日

特集「それいけ アニマル・フェスティバル2」 シャーロットのおくりもの (2006年 ファンタジー映画)

監督 ゲイリー・ウィニック
出演 ダコタ・ファニング

「とくべつなブタ」 

 ありふれた田舎の農場で子豚が11匹生まれる。母豚の乳房は10個。一匹を処分しようとする父親に娘のファーン(ダコタ・ファニング)は自分が育てると説得する。ファーンは子豚をウィルバーと名付ける。子豚は大きくなり向かいのザッカーマン農場に売られる。ファーンは学校から帰るとすぐ向かいに行き、ウィルバーに絵本を読んできかせる。農場で子豚は友達と出会う。ガチョウ夫婦のグッシーにゴリー。残飯あさりのネズミのテンプルトン。羊のリーダー、サミュエル。馬のアイク。牛のビッツイーにベッツイー。そして小さなもう一匹の住人クモのシャーロットだった。彼女がいることはみな知っていたが気味悪がってのけものにし「あいつはクモだぞ。近づくな」などと言うのだ。シャーロットは子豚にきく「わたしがクモでも話がしたい? 逃げてもいいのよ」ウィルバーは「君の巣はなんて美しいのだ。君はハエを食べるのかい?」「食べはしないわ。血を吸うだけよ」それをきいた馬のアイクは卒倒するがウィルバーはシャーロットにやさしく話しかける。それにつられ仲間たちもシャーロットを受け入れるのだった▼ある日自分のことを仲間たちが「春ブタ」と言っているのをウィルバーは耳にする。「春ブタってなに」きいたとたんに空気が固まった。シャーロットが教えるには春に生まれた子豚は雪を見ることはできない、なぜならクリスマスにはハムかベーコンか焼き豚になるからだ。自分の運命を聞いたウィルバーは怯える。我が身を嘆くウィルバーにシャーロットは「わたしが守ってあげるわ」「どうやって」「まだわからないけど、約束は守るわ。わたしを信じて」「わかったよ、信じるよ」こうしてシャーロットはあの手この手を考え尽くす。そしてある夜、彼女しかできない仕事にとりかかるのだった▼翌朝家畜の朝飯をやりにきた農夫の若者は、入り口の隅をみて動けなくなる。彼は桶を手から落とし口を開いたまま、呆然と立っていたが、思い出したように悲鳴をあげて母屋に走った。集まってきたご近所たちがみたのは蜘蛛の巣に「とくべつなブタ」と綴られていたからだ。このブタは特別だと神様がクモの巣を通じておっしゃっている、そういう話がどんどん広がりテレビ局が来る、新聞社は来る、静かな農場はマスコミの取材と撮影でごった返した。でも人間は忘れっぽい。「とくべつなブタ」は数週間で忘れられふたたび農場は静かになりクリスマスのごちそうが食卓の話題になった。ウィルバーを助けることのできる、ふさわしい言葉はないか。みんな口々に思いつく言葉を言うが「だめ、それは長すぎて編めない」シャーロットにピンと来る単語がなかなかない。シャーロットはウィルバーに言う「みんなあなたと救いたいと一生懸命なの。今の気持ちを言葉にしてみて」ウィルバーは「さいこう」シャーロットはそれに決めた。精魂こめてシャーロットは編みあげる。翌日再び奇跡が起こった。「さいこう」のブタを見ようと観光客がおしかけ、彼らが落としていくお金で農場は潤った。「とくべつなブタ」でも「さいこうのブタ」でも、どっちでも人間はホクホクだった▼秋風とともに観光客は去り話題はクリスマスに。ファーンは一計を案じ農業祭のブタコンクールにウィルバーを出場させようとする。優勝すればウィルバーは有名になり殺されなくてすむと考えたのだ。でもちがった。コンクールで優勝するほど大きくなったブタからは肉がどっさり取れるとみな考えたのだ。おまけにコンクールの会場に運び込まれた競争相手のブタはウィルバーの倍もあった。「大きいだけが優勝の条件じゃないの」とシャーロットは励ますがウィルバーは気落ちのためもう半分死んでいる。シャーロットはお腹に子供を抱えて動けるときではないのに心配のあまりコンクールの会場に来てネズミのテンプルトンとともにウィルバーに付きそってきたのだ。シャーロットは最後の賭けにでる「テンプルトン、ウィルバーが逆転できる言葉をさがして」テンプルトンは人混みに踏み潰されそうになりながら新聞のキレッパシを拾ってくる。「どうだ、言葉がいっぱいあるだろ」シャーロットが選んだのは「ひかえめ」。彼女は審査の朝に間に合わせるため力をふりしぼって編む。夜があけた。優勝は大豚だった。でも人々は「ひかえめ」の言葉に打たれる。このブタの心をなごませるやさしい美しさに気づいたのだ。こんなブタは殺せない、うちの農場の宝物だと口々に言うのをシャーロットは聞く。しかし彼女は昨夜たくさんの卵を産み落とし衰弱して歩くこともできない。ウィルバーは卵だけでも農場に連れて帰るとテンプルトンに卵を保護したクモの糸の塊を噛みきれと頼む。テンプルトンが卵を無事農場行きの馬車に運び込んだのをみたシャーロットはひっそり納屋の片隅で息を引き取るのだ▼シャーロットの贈り物とはなんだったのでしょうね。ウィルバーが「ありがとう、シャーロット。君にあえて幸せだった」「それはわたしのほうよ。だれも気味悪がっていたわたしを、あなたはみんなの友達にしてくれたわ」しかしである。だからといってこのブタはちょっと意気地がなさすぎるのではないか。なんでもかんでもシャーロットにおんぶに抱っこではなかったか。シャーロットが守ってやると言ったとはいえ、そしてまだ子豚とはいえメソメソと泣き、うろうろと寄りかかり、ストレスに弱く、意を決して脱走するわけでもない。べんべんと食われるときを待っているだけか、お前は。しまいにこのブタに腹がたってきた。声の出演は豪華である。シャーロットにジュリア・ロバーツ。ガチョウのグッシーにオプラ・ウィンフリー、牛のビッツイーにキャシー・ベイツ、馬のアイクにロバート・レッドフォード。シャーロットの最大の贈り物はこの映画が与える感動でしょうね。