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特集「新宿2丁目を連れて歩きたいボーイフレンド」

2014年12月7日

特集「新宿2丁目を連れて歩きたいBF2」 キアヌ・リーブス「ファイティング・タイガー」 (2013年 アクション映画)

監督 キアヌ・リーブス
出演 キアヌ・リーブス/タイガー・チェン

キアヌ待望の監督作品 

 キアヌ・リーブスの親友といえば、サンドラ・ブロックとシャーリーズ・セロンだ。サンドラとは「 スピード 」(1994)で、その12年後「イルマーレ」で共演した。セロンは「 ディアボロス/悪魔の扉 」(1997)で、4年後に「 スウィート・ノベンバー 」で。どっちの女優も養子縁組した息子がいる。キアヌは彼女らの息子たちと仲良くなり、刺激を受けたのか、自分も養子を迎え入れたいと心が傾いている、そんな記事を読んだ。キアヌらしいわね、という気がしたので覚えていた。それというのも本作のキアヌは49歳。厳しいダイエットで体型は格闘技家らしい細身の刃のごとく、眼は鋭く…でも容貌は油抜きしたというか、脱脂粉乳でダイエットしたというか、そういうわび・さびムードが全体にただよっているのだ。これじゃ養子ももらいたくなるかな▼映画は現代の北京、道場である寺院を守るために、闇の格闘技戦にまきこまれた青年タイガー(タイガー・チェン)が主人公だ。彼は太極拳の武闘家として日々練習に励み、太極拳が最強の戦闘技術であることを啓蒙しようと武術大会に出場してはアピールしている。ふだんは宅配便の配達をやって収入を得て両親の暮らしを支える。師匠の寺院が再開発という名目で取り壊されそうになり、建立600年という歴史ある寺を文化財として指定を受ければ保存できるとアドバイスを受ける。しかしそのためには大金が必要だった。あるときタイガーが出場していた格闘技大会をテレビでみたドナカ(キアヌ・リーブス)は、自分が闇で主催し、ペイパー・ビューで全世界に中継する格闘技試合にタイガーを出場させることを企む。しかしその勝ち抜き戦では、負けた選手は秘密の秘密を保持するため、その場で息の音を止められるのだ▼香港警察の女刑事(カレン・モク)は、自分に助けを求めた男性が殺害された事件を捜査していたが、上司によってストップをかけられ、独自で捜査を続けており、格闘技家の誘拐と殺人が関係あることを突き止める。タイガーは闇の試合でつぎつぎ勝利を重ね、大金を手にし、寺院の保全手続きを無事済ませるが、ドナカの正体に不気味なものを感じ、試合をやめると告げるが、ドナカはどっこい、今やタイガーの試合をみるためにセレブたちは大枚を賭けていた。打ち出の小槌となったタイガーをドナカは放さない。ドナカとタイガーがあわや一騎打ちとなったとき、カレン・モクひきいる捜査班が踏み込み、ドナカは間一髪包囲網を脱出する▼タイガーはあいかわらず武術大会に出場しては太極拳の啓蒙啓発に従事していたが、殺し合い同様の闇の試合で戦うようになってから、彼の武術は血の匂いを帯び、対戦相手を必要以上にうちのめす残虐性をおびていた。保存許可が取り消される知らせを聞いたタイガーは役所に駆け込むが、理由は「文化財として保存し、そこで伝統の太極拳の啓発に努める」という目的に反する、彼の太極拳は伝統の技ではなく殺人の技術だと、タイガーの試合を見た担当官が判断したためだった。怒り狂ったタイガーは我を忘れる。そこへ姿を消したドナカが、一騎打ちのけりをつけるべく、忽然と現れた▼キアヌの監督第一作です。「マトリックス」でチームを組んだ武術指導の監督や、彼のスタントをやったタイガーを主演に、ブルース・リーの映画でカンフーにめざめたというキアヌがチームワークよく撮り上げたという感じです。ストーリーの組み立てにおいては「主人公の武闘家の無垢な精神がさまざまな状況のなかで、荒んだり、危機に陥ったり、またそこから自分を取り戻す旅」だとしています。そういえば「 ディアボロス/悪魔の扉 」は、田舎で成功した優秀な弁護士夫婦がアル・パチーノにそそのかされ、大都会ニューヨークに出て「さあひと旗あげるぞ」と喜びのスタートをきりながら滅んでいくお話。キアヌはよっぽどこの悪魔的な筋書きが気にいっていたのでしょうね。映画は終始生真面目な進展で、なんといってもカンフーの武闘がつぎつぎ設定されているので退屈しません。欲をいえばタイガーは文句ないですが、キアヌも頑張ってはいるけど、もうちょっとしぼりこんだ証拠の裸をみせてほしかったわね。ケチつけるわけじゃないけど、ジャケットの上からだと、メタボの兆しを感じちゃうのよ。

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